当組合では、2022年4月に全国初となる特定技能2号を輩出して以降、21人が当組合を通じて同資格を取得することができました。特定産業分野別で見ると、建設分野が11人、工業製品製造業分野が10人となっています。
すでに分野別試験に合格し、特定技能2号への移行を検討している方も多く、今後も新たな特定技能2号が誕生することが期待されます。当組合は、特定技能外国人の皆さんがキャリアアップを果たし、受入れ企業の持続的な発展に貢献できるよう、一人ひとりの状況に応じた支援を続けてまいります。「1号特定技能外国人を2号へステップアップさせたい」「家族滞在の手続きの流れを知りたい」など、ご不明な点やご相談がございましたら、お気軽に当組合までお問い合わせください。
2026年4月28日、有限会社プロスパーの技能実習1号として在籍するFIKRI RAMDANさん(インドネシア国籍)が、技能検定の基礎級(左官作業)に挑戦しました。
左官作業の実技試験では、既調合石膏プラスターという粉末状の材料を水で練ったものを、試験用下地の両面に塗り壁作業をします。手順としては、①測り出し、②墨打ち、③水湿し、④下ごすり、⑤中塗り、⑥木ごてかけの流れで、作業を行う必要があります。
職員の方から、「手際よく上手に作業ができている」と、お褒めの言葉をいただく場面がありました。何度も練習を重ねたという日ごろの成果がしっかりと表れており、自分のペースで落ち着いて試験に挑む姿が印象的でした。
日ごろの取り組みが実を結び、良い結果につながることを心より期待しています。
事務局 堀江 明日香


当組合では、技能実習制度の仕組みや受入れの流れを分かりやすくまとめたガイダンス動画を公開しました。
技能実習制度による新規入国は2027年6月まで(※)、翌4月からは新制度である育成就労制度へ移行します。本動画では、初めて制度をご検討される企業様にも理解いただけるよう、制度の基本、受入れまでのプロセス、技能実習生・送出機関・監理団体の役割を丁寧に解説しています。
新たな制度への移行前に技能実習制度の活用をお考えの企業様は、ぜひご覧ください。
(※)6月30日までに技能実習を開始する技能実習計画であり、原則として3月31日までに認定を受けたものに限ります。
埼玉県戸田市に所在する有限会社小林興業(組合員)で勤続12年となる特定技能2号の PHAM VAN NAMさん(38歳・ベトナム国籍)が、2025年12月、念願であった登録鉄筋基幹技能者となりました。
NAMさんは、2014年6月に技能実習を開始し、2017年10月に建設就労者として同社での就労を継続、その後、特定技能1号を経て、2023年1月からは特定技能2号として現場の第一線で活躍しています。制度の変遷とともに歩みを重ね、一つひとつの段階を着実に乗り越えてきた12年間でした。
登録鉄筋基幹技能者は、鉄筋工事における最上位の熟練技能者資格であり、鉄筋技能者を束ねながら、品質・安全・工程を総合的に管理し、「責任施工」を担う現場の中核人材として位置づけられています。高度な技能に加え、人を育て、現場をまとめる力が求められる資格であり、長年の信頼の積み重ねなくして到達できるものではありません。
この資格を取得するには、
といった厳しい要件を満たす必要があります。
また、登録基幹技能者は、国土交通省が運用する建設キャリアアップシステム(CCUS)において、技能者評価の最上位であるレベル4(ゴールドカード)の要件に該当します。現在、同社ではNAMさんのキャリアアップカード申請を進めており、外国人による取得事例としては、業界内でも先駆的なケースとなる見込みです。
今回の合格は、NAMさん個人のたゆまぬ努力の成果であると同時に、外国人社員のキャリア形成を長期的に支え続けてきた同社の姿勢が結実した結果でもあります。当組合としても、こうした成長の歩みに伴走できる支援機関として、今後も受入れ企業と外国人材の双方に寄り添い、持続的な人材育成を支えてまいります。
副理事長 澤村 美喜
2025年8月5日、組合員のトーカイ株式会社(岐阜県関市)に所属するABI SETIAWANさん(以下アビさん/技能実習3号)と、AHMAD MIFTAH AL HILMIさん(以下アフマドさん/技能実習2号)が、岐阜県加茂警察署長から感謝状をいただきました。
2025年7月16日午後11時50分頃、出勤途中だったアビさんが、岐阜県坂祝町の交差点付近で裸足のまま歩く外国人女児を発見しました。アビさんは、日本語が堪能な友人のアフマドさんに連絡しました。10分後に到着したアフマドさんは女児に「お名前は?」と「おうちはどこ?」と日本語と英語で話しかけましたが、女の子は不安そうに黙ったままでした。
そこで2人は、最寄りの加茂警察署坂祝駐在所に向かい、駐在所から電話で状況を説明しました。警察官の到着を待つ間、女児のそばに寄り添い、安心させるよう努めました。引き渡し後、女児は無事に家族のもとへ帰ることができました。
贈呈式で警察官は「外国人が、日本で人を助ける事例は本当に珍しい。2人の人柄とやさしさがあったからこそできた行動でした。日本語が話せることも大切ですが、それ以上に行動する勇気が大切です。異国の地で働くことは簡単ではありませんが、ルールを守って元気に生活してほしい。」と称えました。
一方、生活指導員は、「当社では、技能実習生がいつでも相談できる環境づくりを心がけています。先輩や同僚とのつながりや、すぐに報告する習慣が、今回のような有事の場面でも自然と活かされたのではないか。」と話されました。
アビさんとアフマドさんは、「人助けができてとても嬉しい。日本人はとても親切なので、今後も困っている人がいれば助けたい。」と話してくれました。
私たちは今回の事案を知り、彼らの思いやりと勇気ある行動を大変誇りに思います。社内で培われた「支え合う心」が、地域社会の中で具体的に発揮された好事例として、広く周知していきたいと考えています。こうした温かい交流が、日本に住む外国人への理解と共感を広げ、国籍や文化の垣根を越えた信頼関係を築く一歩となることを願っています。
事務局 和田 辰也
林 匠人


