2022年3月、技能実習3号移行対象職種に「紡績運転/前紡工程・精紡工程」が追加され、当組合で初となる技能実習評価試験上級が、2024年3月21日に実施されました。挑戦したのは、大垣扶桑紡績株式会社に在籍する技能実習生4名です。前紡工程作業は、NGUYEN KHANH MYさん、精紡工程作業は、PHAM THI TRANGさん、PHAM THI HAさん、PHAM THI GIANGさんです。(いずれもベトナム国籍、技能実習3号2年目)
前紡工程作業の実技試験の課題は、①継ぎ・交換作業、②機械の供給作業、③機台の点検・清掃、④スライバー(糸を紡ぐために使用される繊維の束)の測定作業です。ケンス(スライバーが入っている入れ物)を手際よく交換する必要があります。
精紡工程作業の実技試験の課題は、①糸継ぎ作業、②糸の巻き上げ作業、③トラベラー(回転する糸通し)の仕掛け・機台の運転、④機台の見回り・不良箇所の処理、⑤糸の量目測定作業です。トラベラーの仕掛けなどで糸を緻密に扱う必要があります。
試験が始まると、大きな声で指差し呼称を行い、作業を止めることなく順調に進めていました。試験が終わると、彼女たちは「専門級より試験時間が短いですが、普段から行っている作業なので大丈夫です。試験のポイントを後輩に教えていきたい。」と自信に満ちた表情で話してくれました。また、技能実習指導員の方は、「普段から行っている作業だったので、4名とも合格できると思う。」とおっしゃっていました。
試験を見学した私たちも合格を信じています。試験の結果が待ち遠しいです。
事務局 和田 辰也
2023年12月14日、株式会社ワタミの技能実習生1号のファレンシアさん(インドネシア籍)が、当組合内では初となる左官作業の技能検定基礎級に挑戦しました。
左官作業の実技試験は、最初にせっこうボード(木板)に下擦り、中塗りを行い、最後に木ごてで平らにするという作業を行います。
試験前は、笑顔で指導担当者や通訳と会話をしていたファレンシアさんでしたが、いざ試験が始まると真剣な表情に変わりました。指導担当者も試験の様子を見守りながら、「2か月ほど前から何度も練習を重ねてきました。練習の時よりも早くできていたので大丈夫だと思う。」と話されていました。
本人の自信満々の表情から日頃の練習の成果を出せていたのを感じました。
繰り返し練習を重ねた結果、自信を身に付けたことによって無事合格することができたのだと思います。
技能実習2号で行う随時3級の試験では、更に成長した姿が見られるのを楽しみにしています。
事務局 和田 辰也
11月7日、コンクリートポンプ株式会社(組合員企業)の加納岳人社長、同社社員の翁飛(オウヒ)さんの三人で、「令和5年度岐阜県外国人材活躍・多文化共生推進本部員会議」に出席いたしました。
2022年4月、翁飛さんが日本で初めての「特定技能2号」を取得するまでに、同社および当組合が取組んだ支援の数々を回想・分析し、外国人材のキャリアアップや長期雇用に係る現状課題を報告いたしました。
今後岐阜県内において、多くの特定技能2号取得者の誕生を視野に入れ、以下5点を要望として提出しいたしました。
上記の要望をもとに、県は新たな具体策・支援策を提示してくださいました。どれも実効性を期待したいものばかりでした。
当組合では、優秀な外国人材たちが、「特定技能2号」を目指しやすい環境が整いますよう、微力ながら支援してまいりたいと思います。
副理事長 澤村 美喜
○ 令和5年度岐阜県外国人材活躍・多文化共生推進本部員会議ホームページ
https://www.pref.gifu.lg.jp/site/pressrelease/326953.html
岐阜県郡上市の「株式会社石井製作所」(組合員)に入社して7年目を迎えるインドネシア籍のイヤン・ソピアン君(25歳|製造業・機械加工職種)が、5月末から6月初旬にかけて、中日新聞と日本経済新聞の取材を受けました。4月末に政府が在留資格「特定技能2号」を現在の2分野から11分野に拡大すると発表したことを受け、資格取得に積極的な企業と外国人本人を取材したいという趣旨でした。
本日、製造分野特定技能2号評価試験が、今年10月に初めて実施されることを知り、同社の大坪社長は、「特定技能2号評価試験」と「ビジネス・キャリア検定3級」(生産管理プランニング区分、生産管理オペレーション区分のいずれか)と共に、12月に行われる「技能検定1級」にも挑戦し、特定技能2号取得に向けて全力で応援したいと話されました。
○ 中日新聞 https://www.chunichi.co.jp/article/708321
○ 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE0764L0X00C23A6000000/