外国人建設就労者(以下「建設就労者」といいます。)を実際に受け入れようとする企業(以下「受入建設企業」といいます。)は、特定監理団体と共同で、建設就労者の「適正監理計画」を策定し、受入建設企業ごとに国土交通大臣に認定を受けなければなりません。
適正監理計画には、受け入れる建設就労者の建設分野技能実習の職種・作業の他、報酬額や技能向上を図るための方策等を記載します。また、報酬額は、同等の作業を行っている日本人の経験年数等を考慮し同等額以上である必要があります。
受入建設企業は、技能実習制度上の実習実施者として、建設分野の技能実習を実施した実績が求められます。建設就労者受入れ事業の目的や仕組みをについて十分理解し、その役割を担う必要があります。
受入建設企業の役割は、次のとおりです。
元請企業は下請企業(受入建設企業)よりも、請負工事全般について広い責任や権限を持つことから、元請企業が発注者との間で行う請負価格・工期の決定などは、下請企業の経営健全化にも大きな影響をもたらします。
そこで、外国人建設就労者の告示では、下請企業の企業体質の改善について、元請企業も相応の役割を分担することを求めています。元請企業は請負建設工事におけるすべての下請企業に対して、適正な契約の締結、適正な施工体制の確立、雇用・労働条件の改善、福祉の充実等について指導・助言その他の援助を行うこととされています。