エコ・プロジェクト協同組合

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インドネシア・ベトナムの技能実習生入国、入国後講習がスタート

 2023年5月10日、第1号技能実習生22名が中部国際空港セントレアに降り立ちました。翌日から当組合講習センター(岐阜市)において、インドネシア人16名(プラスチック成形/愛知県、コンクリート圧送/岐阜県、建設機械施工/岐阜県)およびベトナム人6名(家具製作/岐阜県、ゴム製品製造/三重県)が、入国後講習に参加しました。母国では対面による日本語学習を進めてきたこともあって、特にインドネシアの技能実習生たちについては顕著な結果に現れています。
 22名は、新型コロナ水際対策が緩和され、待機していた技能実習生の受け入れを終えた6月から10月にかけて面接を行った技能実習生たちです。その当時、技能実習生の入国手続き(技能実習計画認定申請、在留資格認定証明書交付申請、VISA申請)が急激に拡大したことによって、各々行政機関の審査に遅れが生じていました。22名は、その影響を受けた技能実習生でもあります。残念ながら、遅延状況は今でも改善されておりません。それでも、しっかり日本語学習に勤しんだ姿を見ると、微笑ましく嬉しく思います。
副理事長 澤村 美喜
 ○入国後講習の動画はこちら(YouCube)https://youtu.be/jIW4tkf3jQM

法務大臣こんな見直しはいかがですか?パート5~作業区分が細か過ぎてキャリアが広がらない~

 

2023年1月31日に、第2回目の有識者会議が開催され、議事要旨が公表されました。有識者の皆さんのご発言に、「技能実習制度は廃止!」という、昨年まであった強行的な論調が見当たらなくなったことに少し安心しています。

今回のお話は、キャリアパスの構築と、日本語能力向上について、実務的な視点で意見させていただきます。

法務大臣こんな見直しはいかがですか?パート4~両制度の目的を考える~

 今回もパート3に続き、2022年12月14日に行われた、技能実習と特定技能の両制度の改正を議論する第1回目の有識者会議の議事録の発言に対して意見を述べさせていただきます。 焦点を当てたのは、「技能実習制度の目的と実態のかい離」に関するご発言です。

 

法務大臣こんな見直しはいかがですか?パート3~技能実習制度の存廃について~

 2022年12月14日に、技能実習と特定技能の両制度の改正を議論する第1回目の有識者会議が開催されました。

特に注目したいのは、技能実習制度の存廃についてです。 あれだけ、廃止を唱えていた世論でしたが、「廃止を検討する」という意見よりも、「制度趣旨を見直し、両制度を存続させる」といった意見が多い印象を受けました。

 わたしは、「制度を合体するのではなく、両制度の役割を明確にして、行政の窓口を一つにすべきだ」と考えています。この意見を踏まえて、有識者の皆様のご発言に意見させていただきました。

 

人一倍の努力で掴み取った特定技能2号、ベトナム籍の鉄筋施工技能士誕生!

 埼玉県戸田市所在の「有限会社小林興業」(組合員)に入社して8年目を迎えるPHAM VAN NAM君(35歳|ベトナム国籍)が、1月26日付で「特定技能2号」の在留資格を取得しました。当組合の支援により、昨年は3人が「特定技能2号」へ移行しましたが、今回のNAM君を含めて合計2社4人を「特定技能2号」へ送り出すことができました。

 

 NAMさんは、他の監理団体で技能実習修了後、2017年10月から当組合を通して外国人建設就労者として在留、2019年12月から特定技能1号に移行し、後輩ベトナム人の指導や通訳等を行いながら班長として活躍していました。2022年2月、技能検定1級に合格しましたが、この試験は、技能実習生向けの随時級とはちがい一般社会人向けのため、年1回しか実施されません。「実技試験は、私や職長の指導のもとで、約2ヶ月前の日曜日毎に練習を行いました。約2週間前には、制限時間の1時間40分以内に鉄筋の組立てと解体を繰り返し練習し、試験前は苦手な工程のみ練習しました。試験は2月、冬の戸外で行う練習は寒かったです。」と、小林専務は話します。
 学科試験対策について尋ねると、「NAM君は、鉄筋組合主催の講習会に参加し、テキストをメモで埋め尽くし勉強していました。全国鉄筋工事業協会に、3年分の過去問のベトナム語訳を依頼、それを使って勉強し、わからないところは私が教えました。」と、ほぼ独学だったことを明かされました。


 また、特定技能2号の要件を満たすことができた理由について尋ねたところ、「今回の技能検定1級の合格は、他の日本人従業員が受けていた実技試験対策の現場にも率先して参加してきたNAM君の強い意思と、後輩たちの通訳を行うことで身に付けた日本語力、そして班長としての責任感、8年にわたって培った技術によって、掴み取ることができたと思います。」と、語られました。
 そして最後に、「NAM君の努力に対し、わたしも会社も感謝の気持ちでいっぱいです。今後も後輩たちの模範となるように精進をして欲しいと思っています。」と、締めくくられました。

事務局 園原 花枝

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