2018年2月、KYBロジスティクス株式会社の第3号技能実習生として再入国し、第1号生から通算し5年目を迎えるインドネシア人技能実習生2人(アリくん・ナスハくん)が、このほど当組合と岐阜県下では初となる「工業包装・工業包装作業」の技能検定随時2級(実技)に合格いたしました。
課題は日本工業規格に定める普通木箱を材料の切断から釘打ちまで1時間、ポリエチレン加工紙を使用して、最大長さ約70cmの内装用防水袋を20分といった短時間での製作を求められる非常にハードルの高いものでした。
検定を終えた2人から手ごたえを聞きました。「今回は時間との闘いでした。検定合格のために約3週間、毎日2時間、ストップウォッチを使いながら練習に励みました。実習をさせてくれる会社への感謝の気持ち、一生懸命教えてくれる指導員さんの恩に報いること、そして母国の愛する家族への思いが合格へのモチベーションでした。あと、僕たちは梱包のプロフェッショナルだから絶対に受かりたいです。」
笑顔で答えてくれる2人から実習に対する自信とプライド、そして、技能実習指導員の牧田さんからは技能実習生に対する包容力を感じました。本人達と実習実施者が取り組んだ努力の賜物である「合格」の知らせは支援してきた組合としては大変嬉しいものでした。(広報部:和田壮司)
2016年7月に入国し、3年目を迎えるインドネシア人技能実習生2人が、このほど当組合内では初となる「機械加工・数値制御旋盤作業」の技能検定随時3級(実技)に合格いたしました。数値制御旋盤作業は、2017年12月に機械加工職種に新たに追加された作業です。課題図に従いパソコンでいくつかのプログラムを作成後、そのデータを数値制御旋盤機にセットして、作成したプログラムを組み替えながら課題図通りの完成品を切削加工します。
この1ヶ月間、技能実習指導員のみならず職場全体で2人の練習を手助けし、2人も前向きに勉強に取り組んできました。本人と企業が取り組んだ努力の積み重ねが実を結び、支援してきた組合としては嬉しい知らせでした。(広報部:和田壮司)
2015年5月から2018年5月まで外国人建設就労者として活躍した翁飛君が、このほど、国土交通省が実施する「優秀外国人建設就労者表彰(国土交通省土地・建設産業局?賞)」を受賞しました。
彼は、建設就労最後の年となった2018年3月、コンクリート圧送技能士2級〔実技・学科両方〕という難試験に合格しました。2018年10月に「第3号技能実習生」として、引き続きコンクリートポンプ株式会社(岐阜県各務原市)に再雇用され、現場の主任技術者としてコンクリート圧送作業におけるオペレーター業務を行っています。なお、1年後は、コンクリート圧送技能士1級に挑戦します。
本日、当組合に同社の加納副社長と共に受賞のあいさつに来られ、当組合からもささやかですが褒章を手渡しました。
翁飛君は、当組合の役職員からの激励を受けた後、入国後講習中の技能実習生たちの教壇に立ちました。インドネシア人技能実習生から「仕事を始めたら機械の使い方がわかりません。どうしたらいいですか?」と質問されると「わからないことは必ず先輩に聞いてから作業をすること、自分で考えてやってはダメです。」と仕事のアドバイスの他、6年間の日本での食生活や日本語の勉強の工夫等を日本語で説明しました。
2019年3月4日〔月〕、東京都内で開催される表彰式に出席するため、加納副社長からスーツを新調していただくとのこと。素敵な労使関係を築かれたことに、心が温まりました。(副理事長:澤村美喜)
本日は、毎年恒例の鏡開き。お正月中に事務所に供えた鏡餅をこわし、岐阜市にある専門店のアンコを使って「ぜんざい」を作り、役職員と技能実習生で食しました。
技能実習生16名は、インドネシア・ベトナム・中国から、今年1月8日~10日にかけて入国したばかりなので全員が「ぜんざい」を食べることが初体験です。「おいしいです」と嬉しそうに話します。私たち日本人でも「ぜんざい」の甘さには敏感になるものですが、「少し甘いです」「甘くないです」と、覚えたばかりの日本語で感想を伝えてくれました。
当組合では、1年を通じて日本の文化的行事を体験できるよう講習カリキュラムに取り入れることとしています。〈副理事長:澤村美喜〉
当組合は、ゴールデンウィークやお盆休み等の大型連休にも「入国後講習」を実施していますが、唯一、年末年始だけは長期休暇をいただいています。こうした状況により、毎年11月は技能実習生の入国者が多く、師走になると指定の講習期間を終え、組合員企業〈実習実施者〉へ移動する技能実習生を私たちは毎日のように見送ります。
本日、今年最後の入国者となったインドネシア人技能実習生4名を見送る前に、明日から始まる技能実習への気持ちを聞いてみました。
一人目が、「仕事は早く〈覚えてしっかり〉やります。」と表現し、明日からの技能実習を心待ちにしていた様子で話しました。二人目は、「〈インドネシアに帰ったら〉日本語の先生になりたい」、三人目は、「〈日本の技術を活かし〉日系企業で働きたい」と、それぞれが覚えたての日本語を大きな声で力強く語りました。
4名は、岐阜県内の組合員企業において、3年の間に「工業包装」の技能検定3級合格を目指します。それぞれの夢に向かって頑張ってくれることを願っています。
(広報部 打田宏)