エコ・プロジェクト協同組合

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技能審査2級〈紡績運転/精紡工程作業・前紡工程作業〉の実施

2020年8月27日、大垣扶桑紡績株式会社の大垣工場・扶桑工場のベトナム人技能実習生たちが「紡績運転」の技能審査2級試験に挑戦しました。2017年10月入国のリーさん、ミンさん、2018年7月入国のバーさんが「精紡工程」、2017年10月入国のチュエンさん、トゥイさんが「前紡工程」を受験しました。

 

精紡工程の課題は、①糸継ぎ②機台の始動及び停止③粗糸継ぎ④機台の見回りです。素早く糸をつなぐ際には、指先を使う細かい動作が必要となります。前紡工程では、①継ぎ・交換②パッケージ交換③供給④機台の始動・停止の課題を行います。作業を順序よく行うために、ケンス(オレンジ色の大きな入れ物)を手際よく移動させる必要があります。

 

最初に学科試験が行われました。専門的な言葉や難しい日本語が多いため、みんな不安そうな様子で開始直前まで、もらった問題プリントを何度も読み直していました。終了後、ホッとした様子でした。

 

次はいよいよ実技試験です。試験直前は、緊張している様子でしたが、いざ始まると、試験官に向け、手を挙げ大きな声で「はじめます!」と自信をもって臨んでいました。安全確認を行いながら、テキパキと作業をして、すべて制限時間内に終えることができました。真剣に試験に臨む姿はとてもかっこよかったです。指導員の方も「何度も練習をしているので実技試験は大丈夫だと思います。」と笑顔で答えていました。

 

実技試験終了後、技能実習生たちも、みんな笑顔で自信満々の表情でした。手応えのある様子だったので、おそらく合格かと思います。合否の連絡が届くのが待ち遠しいです。

 

広報部 石井 花枝

 

岐阜県主催の「外国人材受入企業等意見交換会」に出席

昨日、岐阜県が主催する「外国人材受入企業等意見交換会」に出席してまいりました。
当日は、名古屋出入国在留管理局、岐阜労働局、岐阜県等の行政機関に加え、県内の経済団体や外国人雇用企業、当組合と同じく技能実習生や特定技能外国人を取扱う協同組合等が出席いたしました。
出席された方々からは、新型コロナウイルス感染症の拡大により「外国人材が入国できない、帰国できない」といった事象とともに、先行き不透明な日本経済を不安視する声が多く聞かれました。


現在、外務省の査証発給制限によって、すべての国から入国便が規制されています。また、相手国の政策により帰国便も欠航しており、世界規模で人の往来が停滞しています。こうした中、帰国できない外国人には、在留資格「特定活動」(6ヶ月)を付与し、同一企業・同一職種で就労を継続することができます。しかし、在留手続の処理を行う名古屋出入国在留管理局では、許可までに時間を要している窮状も伝えられるなど、まさしく非常事態にあると感じました。

当組合の組合員企業については、一時帰休制度を使わざるを得ないところから、36協定の特別条項の上限時間まで時間外労働を行っているところもあり、職種や取扱製品によって繁忙の差が大きい事象が続いています。


こうしたアンバランスな状況により、技能実習生の自粛生活にも変化が生じていることから、行政機関に対し、日本全体の経済活動が円滑に進むよう柔軟的な対応を求めました。


本日、中日新聞の岐阜県内版に本件記事が掲載されたのでご紹介いたします。
中日新聞・岐阜県版(2020.8.25)


また、岐阜放送で放映されたYouTube版が配信されておりましたので併せてご紹介いたします。
YouTube 岐阜新聞チャンネル(2020.8.25)


副理事長 澤村 美喜

初めての雪、インドネシア・ベトナムの技能実習生たち

冷え込みが厳しくなった岐阜市では今朝、初雪を観測しました。

 

インドネシア、ベトナムから来日した実習生たちは、雪を見たことがありません。自分のスマホを片手に外に出た実習生たちは、フワフワと降る雪に大興奮でした!仲間同士記念写真を取り合い、無邪気な姿はどこか微笑ましく、どこか懐かしく感じました。

 

1年を通じた最低気温がベトナムでは15度、インドネシアでは24度、雪を見るのも初めてですが、日本の寒さも初体験です。母国で特別に購入し持参したダウンジャケットが大活躍しています。(副理事長:澤村美喜)

 

技能検定随時3級〈プラスチック成形・インフレーション成形作業〉の実施

2017年8月に入国し、3年目を迎える福井化成株式会社の中国人技能実習生テイさんとリさんが、愛知県下内では今年度4人目となる「プラスチック成形・インフレーション成形作業」の技能検定随時3級(実技)に挑戦しました。

 

実技試験では、「空冷式インフレーション成形機」という特殊な設備を使用し、ビニール袋を制作します。試験当日初めて見せてもらう「成形条件記録表」に従って、溶かした原材料を風船のように膨らませた後、帯のように巻いて納品しやすい形状にまとめなければなりません。ビニール袋の表面の厚みを0.020mm~0.040mmにするという極薄で均一に調整する技術が求められます。

 

受検者の二人は、「普段はこんなに薄いものは作っていません・・・」と少し不安そうな顔をしていましたが、いざ本番に入ると二人とも非常に落ち着いた様子で試験に臨んでいました。私から「3年の技能実習が終了したらどうしますか?」との問いに対し、「かわいい子供が待っているので早く会いたいです!」と笑顔で答えてくれました。自信に満ち溢れた二人を見て「合格は間違いない!」と確信しました。(広報部:和田壮司)

 

技能検定随時2級〈鉄筋施工・鉄筋組立て作業〉の実施

このほど当組合及び埼玉県下では初の実施となった「鉄筋施工・鉄筋組立て作業」の技能検定随時2級(実技・学科)に立ち会いました。2017年10月に入国した有限会社小林興業所属のナム君、チャン君、2017年11月入国した有限会社大橋鋼業所属のキム君、ハイ君が検定に挑みました。4名は、いずれも技能実習生から建設就労者としてまもなく満5年を迎える中核レベルの鉄筋工です。

 

課題は「曲げ加工した鉄筋を使用し、図面及び仕様に従い、基礎、柱及びはりの取合い部の鉄筋の組立てを行う」というものですが、随時3級に続き今回も結束線の「たすき掛け」は普段の業務で行っている「片だすき」ではなく「両だすき」を指定され、短時間で高い技術力を発揮しなければなりません。

 

試験開始から片付けまで3時間、集中から解き放たれた4名はぐったり疲れた面持ちで「難しかった。」と語りました。

 

有限会社小林興業の小林さん、有限会社大橋鋼業の大橋さんは、「この日のためにしっかり練習もした。日頃の技術力なら合格できると思う。」と話され建設就労者たちへの信頼を感じました。来週早々にも組合へ合否連絡があるものと思います。(広報部:田中美穂)

 

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