2022年3月、技能実習3号移行対象職種に「紡績運転/前紡工程・精紡工程」が追加され、当組合で初となる技能実習評価試験上級が、2024年3月21日に実施されました。挑戦したのは、大垣扶桑紡績株式会社に在籍する技能実習生4名です。前紡工程作業は、NGUYEN KHANH MYさん、精紡工程作業は、PHAM THI TRANGさん、PHAM THI HAさん、PHAM THI GIANGさんです。(いずれもベトナム国籍、技能実習3号2年目)
前紡工程作業の実技試験の課題は、①継ぎ・交換作業、②機械の供給作業、③機台の点検・清掃、④スライバー(糸を紡ぐために使用される繊維の束)の測定作業です。ケンス(スライバーが入っている入れ物)を手際よく交換する必要があります。
精紡工程作業の実技試験の課題は、①糸継ぎ作業、②糸の巻き上げ作業、③トラベラー(回転する糸通し)の仕掛け・機台の運転、④機台の見回り・不良箇所の処理、⑤糸の量目測定作業です。トラベラーの仕掛けなどで糸を緻密に扱う必要があります。
試験が始まると、大きな声で指差し呼称を行い、作業を止めることなく順調に進めていました。試験が終わると、彼女たちは「専門級より試験時間が短いですが、普段から行っている作業なので大丈夫です。試験のポイントを後輩に教えていきたい。」と自信に満ちた表情で話してくれました。また、技能実習指導員の方は、「普段から行っている作業だったので、4名とも合格できると思う。」とおっしゃっていました。
試験を見学した私たちも合格を信じています。試験の結果が待ち遠しいです。
事務局 和田 辰也