特定技能「外食業分野」が上限到達で受入れ停止に ― 5年間の受入れ枠82万人の最新動向
3月27日、出入国在留管理庁は、外食業分野における特定技能1号の在留者数が、受入れ上限の5万人に達する見込みであることを受け、4月13日より、新規受入れの一時停止措置を講じました。特定技能制度には、分野ごとに2024年度から5年間の受入れ上限数が定められており、他分野でも枠のひっ迫が始まっています(表1参照)。
■表1 分野ごとの受入れ上限数と特定技能1号在留者数(全国、単位:人)
| 分野 | 受入れ上限数 | 2024年6月末 | 2024年12月末 | 2025年6月末 | 2025年12月末 |
2025年12月末 上限数の消化率 |
|
外食業 |
50,000 |
20,308 |
27,759 |
35,771 |
43,869 |
87.7% |
|
飲食料品製造業 |
139,000 |
70,202 |
74,380 |
84,071 |
93,393 |
67.1% |
|
建設 |
80,000 |
31,853 |
38,365 |
43,599 |
49,323 |
61.6% |
|
農業 |
78,000 |
27,786 |
29,157 |
34,935 |
37,952 |
48.6% |
|
自動車整備 |
10,000 |
2,858 |
3,076 |
3,747 |
4,560 |
45.6% |
|
工業製品製造業 |
173,300 |
44,044 |
45,183 |
51,063 |
56,736 |
32.7% |
※出入国在留管理庁HPより、組合員企業の受入れ分野を抜粋して作成
各分野の現状と推移
今回、受入れ停止となった外食業分野は、2024年6月時点から1年半足らずで在留者が約2倍に急増し、申請中・発給済みの合計が上限の5万人に達しました。これに伴い、同じ食品系である飲食料品製造業分野では、外食業分野に次いで、消化率が67.1%に達しており、今後の動向に注目されます。また、建設分野も、既に消化率が61.6%と、上限枠の6割を超えて推移しています。
一方で、最も大きな上限枠が設定されている工業製品製造業分野は、消化率が32.7%となっています。ほかには、農業分野が48.6%、自動車整備分野が45.6%となっており、いずれも上限枠に対して、一定の余裕を持った推移となっています。