「結核」という病気を知っていますか?
結核は「結核菌」によって起こる病気です。この細菌は、体の中に入って増えることで、肺やお腹などの健康を悪くします。日本では、特に「肺」の結核が多く見られます。日本では、毎年約10,000人が肺結核にかかっています。近年、日本に住んでいる外国人の感染者が増えています。2023年は、感染者10,096人のうち、1,619人が外国人でした。
「結核」とは?
肺結核(「結核」といいます。)は、せき、たん、高い熱が出て、風邪のような症状が何日も続きます。また、体重が減ったり、食欲がなくなったり、寝ているときに汗をかいたりすることもあります。さらに、症状がひどくなると、血を吐いたり、呼吸が苦しくなったりします。結核は、せきやくしゃみをすることで、結核菌が飛び散り、他の人に感染します。
「結核」にならないために
感染を防ぐためには、体を元気に保つことが大事です。栄養のバランスがとれた食事をすること、運動すること、毎日しっかり眠ることが大切です。また、せきやくしゃみをするときは、ティッシュやマスクを使いましょう。これを「せきエチケット」と言います。せきエチケットは、結核だけでなく、他の病気も防ぐことができます。
「結核」かな?と思ったら
結核を早く見つけることは大切です。症状がひどくなることを防ぎ、周りの人にうつさないようにするためです。もし、風邪のような症状が長く続くときは、会社の人に相談しましょう。
「肺結核」になったら
結核の治療は、入院と通院があります。せきやくしゃみに結核菌がある場合は、2~3か月ほど入院します。結核菌がない場合は、6か月~1年ほど通院します。しっかり薬を飲み続けることが大切です。
結核スクリーニング検査
2025年3月から、外国から日本に入国する前に、結核の検査をすることになっています。対象の国は、フィリピン、ネパール、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、中国です。